MENU

自社ローンなら「審査なし・保証人なし・絶対通る」は本当か?業界10年のプロが教える「審査通過率99%」の現実と交渉術

「また審査に落ちた……。仕事でどうしても車が必要なのに、どうすればいいんだ」

この記事にたどり着いたあなたは今、そんな焦りと不安の中にいるのではないでしょうか。
過去の金融事故や現在の雇用形態が原因で、一般的なオートローンに通らず、藁にもすがる思いで「自社ローン 審査なし 絶対通る」と検索されたのだと思います。

まず、中古車販売業界に10年以上身を置き、他店で断られた何百人ものお客様を納車へ導いてきた私から、結論をお伝えします。

法律上、「絶対通る」と公言することはできません。しかし、現場の実態として「審査通過率99%」を実現している優良店は存在します。

インターネット上には「誰でも借りられる」という甘い言葉や、逆に「自社ローンは危険」という不安を煽る情報が溢れています。しかし、それらの多くは現場を知らない人が書いたものです。

本記事では、綺麗事は一切抜きにして、「審査なし・保証人なし」のカラクリと、実際に審査を通すための「泥臭い交渉術」を、現場のプロとして包み隠さずお伝えします。

この記事を読み終える頃には、あなたは「怪しい業者」に騙されることなく、胸を張って車を手に入れるための具体的な道筋が見えているはずです。

※なお、「絶対通る」「審査なし」といった表現は、消費者庁が管轄する景品表示法において優良誤認表示とみなされるリスクがあり、まともな業者は使いません。その理由も本文で詳しく解説します。

目次

「自社ローンなら絶対通る」の嘘と本当【審査通過率99%のカラクリ】

まず最初に、あなたが一番知りたい「本当に借りられるのか?」という疑問に、プロの視点で白黒はっきりさせましょう。

結論から言えば、「法的にはNO(絶対とは言えない)」ですが、「実態はYES(ほぼ通る)」です。
なぜ、一般的なローンに落ちた人でも自社ローンなら通るのか。その理由は、審査の「基準」が根本的に異なるからです。

「審査なし」=「ブラックリスト(CIC)不問」の真意

よく「自社ローンは審査なし」と言われますが、これは正確ではありません。販売店も商売ですから、代金を回収できるかどうかの判断(=審査)は必ず行います。

では何が違うのか? それは「見る場所」です。

一般的なオートローン(信販会社)は、あなたの「過去」を見ます。具体的には、CICやJICCといった信用情報機関に登録されているデータです。ここに「異動(いわゆるブラックリスト)」の情報があれば、機械的に審査は否決されます。

一方、自社ローンは販売店が独自にリスクを負って分割払いを受け付ける仕組みです。そのため、信用情報機関のデータ(過去)は見ません。見るのは「現在の支払い能力」と「人柄」だけです。

これが、「審査なし(=信用情報審査なし)」の正体です。

一般ローンと自社ローンの審査比較(図解)
項目一般的なオートローン自社ローン
審査主体信販会社(オリコ、アプラス等)中古車販売店(独自基準)
確認する情報過去の信用情報(CIC/JICC)現在の収入・人柄
ブラックリスト即NG不問(関係なし)
金利年率3%〜9%程度基本的に0%(手数料等はあり)
所有権信販会社販売店

【重要】逆に「審査に落ちる1%」はどんな人?

「99%通る」とお伝えしましたが、逆に言えば「1%の人は落ちる」ということです。
ここを正直にお話しすることで、あなたが「自分は大丈夫だ」と確信を持てるようにします。

私が現場で見てきた中で、自社ローンの審査に落ちるのは以下のような方々です。

  • 反社会的勢力の方
    (暴力団関係者など)
  • 現住所が不定の方
    (住民票が取れない、住居の実態がない)
  • 虚偽の申告をする方
    (他社借入を隠す、勤務先を偽るなど)
  • 横柄な態度をとる方
    (「客だぞ」という態度、連絡なしの遅刻など)
  • 全くの無収入の方
    (求職活動もしていない状態)

逆に言えば、これらに当てはまらず、真面目に働く意思がある方であれば、過去に自己破産や債務整理をしていても審査に通る可能性は極めて高いと言えます。

「絶対通る」と広告する業者の危険な手口

ここで一つ、強い警告をしておかなければなりません。
もしあなたがネット広告やSNSで「誰でも絶対通る!」「審査完全なし!」と大々的に謳っている業者を見つけたら、その店は避けるべきです。

なぜなら、前述の通り「絶対」という表現は景品表示法や貸金業法に抵触する恐れがあり、コンプライアンス意識が低い(=法律を守る気がない)業者の証明だからです。

そういった悪質な業者の手口には、以下のような特徴があります。

  • 法外な手数料
    車両価格とは別に、不明瞭な高額手数料を請求される。
  • ボロボロの車
    すぐに壊れるような粗悪な車を、相場より高く売りつけられる。
  • 強引な取り立て
    支払いが1日でも遅れると、脅迫まがいの取り立てを行う。

優良な自社ローン販売店は、「絶対」とは言いません。「審査通過率95%以上」「過去に関係なく相談に乗ります」といった、誠実な表現を使っています。言葉の選び方一つで、その店の質が見抜けるのです。

なぜ「保証人なし」でローンが組めるのか?【最新技術と仕組み】

「審査は通りそうだけど、保証人がいない……」
「親とは疎遠だし、職場の人に頼むなんて絶対に無理」

自社ローンを検討する際、審査と同じくらい大きな壁となるのが「保証人」の問題です。
かつては、自社ローンといえば「連帯保証人が必須」が常識でした。販売店からすれば、見ず知らずの人に高額な車を分割で渡すわけですから、万が一の時の担保が欲しかったのです。

しかし、現在は状況が大きく変わりました。「保証人なし」で契約できる優良店が急増しています。
これは販売店が甘くなったわけではありません。「MCCS」という最新技術の登場によって、保証人が不要になったのです。

保証人の代わりになる「MCCS(遠隔制御装置)」とは

MCCS(Mobility Car Control System)とは、簡単に言えば「GPS機能付きのエンジン遠隔制御装置」のことです。

この装置を車に取り付けることで、販売店は以下のことが可能になります。

  1. 車両位置の特定
    GPSで車の現在地を把握できる。
  2. エンジンの遠隔停止
    万が一支払いが滞った場合、遠隔操作でエンジンがかからないようにする(※走行中に急に止まることはありません。一度エンジンを切った後、再始動できなくなる仕組みです)。

これを聞くと、「監視されているようで怖い」と感じるかもしれません。しかし、見方を変えてみてください。
この装置が「あなたの信用の代わり」になってくれるのです。

これまでは「人の信用(保証人)」が必要でしたが、今は「技術による担保(MCCS)」があれば、販売店は安心して車を貸し出すことができます。つまり、MCCSはあなたを縛るものではなく、あなたが車を手に入れるための「最強の味方」なのです。

MCCSの仕組みとメリット(図解)
  • 従来の自社ローン
    保証人が必要=ハードル高い
  • MCCS導入ローン
    装置が担保=保証人不要=ハードル低い
  1. 支払い遅延
  2. エンジン再始動不可
  3. 支払い完了
  4. 即時解除・再始動OK

家族や会社にバレずに買えるメリット

「保証人なし」には、単に「頼む手間が省ける」以上の大きなメリットがあります。
それは、「誰にも知られずに車が買える」ということです。

保証人を立てる場合、当然ながらその人に「車をローンで買うこと」「通常のローンが通らなかったこと」を説明し、署名・捺印をもらわなければなりません。これは、親族や知人に自分の経済状況(借金やブラックリスト入り)をカミングアウトするのと同じです。

しかし、保証人不要の自社ローンであれば、契約はあなたと販売店の間だけで完結します。

  • 親や配偶者に心配をかけたくない
  • 会社の上司や同僚に知られたくない
  • 過去の失敗を誰にも掘り返されたくない

こうした事情を抱える方にとって、MCCSを活用した「保証人なし・審査なし」の自社ローンは、プライバシーを守りながら生活を再建できる唯一無二の選択肢と言えるでしょう。

【職業別】業界10年のプロが教える「審査を通す」必要書類と準備

「仕組みはわかった。でも、自分の職業でも本当に通るのか?」

ここからは、より実践的な内容に入ります。
私が10年間、現場で審査を担当してきた経験から断言しますが、職業や雇用形態によって「用意すべき武器(書類)」は変わります。

ただ漫然と身分証だけを持っていくのではなく、あなたの「支払い能力」を証明する最適な資料を準備することで、審査通過率は劇的に向上します。ご自身の状況に合わせてチェックしてください。

【派遣・アルバイト・パート】在籍確認と給与明細のコツ

勤続年数が短かったり、社会保険証を持っていなかったりする場合、販売店が懸念するのは「すぐに辞めてしまわないか?」「本当に収入があるのか?」という点です。

これを払拭するために、以下の書類を用意してください。

  • 直近3ヶ月分の給与明細
    これが最も強力です。「毎月コンスタントに収入がある」という動かぬ証拠になります。
  • 通帳の記帳コピー
    給与明細がない(紛失した)場合、給与振込が記帳された通帳のページでも代用可能です。
  • 雇用契約書
    働き始めたばかりで給与明細がまだない場合は、採用通知書や雇用契約書を持参しましょう。

【プロのアドバイス】
もし「来月からシフトが増える」「正社員登用の話がある」といったプラス材料があれば、口頭だけでなく、可能であればシフト表やメールの文面などを見せてアピールしましょう。「将来性」も審査の加点対象になります。

【個人事業主・一人親方】確定申告書がない場合の裏ワザ

建設業の一人親方やフリーランスの方で、節税のために所得を低く申告していたり、そもそも確定申告をしていなかったりするケースは珍しくありません。
一般的なローンでは「所得証明書」が必須ですが、自社ローンでは「実質的な現金の動き」を重視します。

確定申告書の代わりに、以下のものが武器になります。

  • 元請けからの入金履歴(通帳)
    定期的に入金があることがわかればOKです。
  • 請求書の控え
    今後入ってくる予定のお金を示すことができます。
  • 経費の領収書
    実際に事業を行っている(稼働している)ことの証明になります。

【プロのアドバイス】
「書類上の年収」よりも、「毎月手元にいくら残るのか」を具体的に説明できることが重要です。「申告額は低いですが、実質の月収は〇〇万円あり、経費を引いても〇〇万円は手元に残ります」と、数字で説明できるようにしておきましょう。

【年金受給者・生活保護】受給証明書で通るケース

「年金暮らしでも買えますか?」「生活保護受給中ですが……」という相談も多く受けます。

  • 年金受給者の方
    年金は国から支給される「最も安定した収入」とみなされるため、実は審査に非常に通りやすい属性です。「年金振込通知書」や、年金が振り込まれている通帳を持参してください。
  • 生活保護受給者の方
    こちらは少しハードルが上がります。生活保護費は最低限の生活を維持するためのものであり、原則として車の所有が認められていないケースが多いからです(※地域や事情による)。
    ただし、通院や通勤のために役所から車の所有許可が出ている場合は、その旨を販売店に伝えれば審査対象になります。「役所の許可」と「保護費以外の収入(もしあれば)」を提示することが鍵となります。

審査通過率を極限まで上げる「現場の交渉術」

書類が揃ったら、いよいよ販売店との「対面(または電話)」です。
ここで多くの人が誤解していますが、自社ローンの審査は「書類を出して終わり」ではありません。

販売店の担当者は、あなたと話している間、ずっと「この人を信用していいか?」を値踏みしています。
逆に言えば、書類上のスペックが低くても、ここでの振る舞い次第で審査をひっくり返すことが可能です。

業界10年の私が、実際に「この人なら通したい!」と思った、現場の交渉テクニックを伝授します。

「頭金0円」より「手付金3万円」が最強の武器になる

「頭金なしのフルローンでお願いします」
こう言われると、販売店側は正直なところ身構えます。「初期費用すら用意できないほど生活が困窮しているのか?」と不安になるからです。

そこで効果的なのが、「少額でもいいから頭金(手付金)を入れる」という戦術です。

金額は3万円〜5万円で構いません。「今はこれしか出せませんが、契約時に3万円入れます」と伝えてみてください。
たった数万円ですが、これには以下の強烈なメッセージが含まれています。

  1. 計画性
    車を買うために少しでもお金を貯めてきた。
  2. 本気度
    冷やかしではなく、本当に買う意思がある。
  3. 支払い能力
    少なくとも数万円の現金を用意する力がある。

「0円」と「3万円」の差は、金額以上に「信用の差」として大きく響きます。もし手元にあるなら、絶対に提示すべきです。

頭金の有無で変わる「心証」と審査ハードル(図解)
条件販売店の心証審査ハードル
頭金0円「本当に払えるの?」「計画性なさそう」
手付金3万円「やる気がある!」「信用できそう」低(グッと下がるイメージ)

審査員は見ている!電話対応と来店時の服装・態度

「お客様は神様だろ」という態度は、自社ローンでは通用しません。
なぜなら、販売店にとってあなたは「お客様」であると同時に、「お金を貸す相手(債務者)」になるからです。

私が過去に審査でNGを出したのは、以下のような方です。

  • 電話口でタメ口
    「あー、もしもし? 車欲しいんだけど」
  • 連絡なしの遅刻
    時間を守れない人は、支払いの期日も守れません。
  • だらしない服装
    ジャージ、サンダル、寝癖がついたままの来店。

逆に、スーツを着る必要はありませんが、清潔感のある服装で、丁寧な言葉遣いをするだけで、審査通過率は跳ね上がります。
「面接に行くつもり」で挑んでください。それだけで、あなたは他のライバル(審査希望者)から一歩リードできます。

嘘は絶対NG!「過去」を話し「未来」を約束する

審査の際、借金の総額や過去のトラブルを聞かれることがあります。
この時、絶対に嘘をついてはいけません。

販売店はプロです。会話の矛盾点や、独自のネットワークで嘘はすぐに見抜きます。そして、一度でも嘘をつかれると、その後の話がどれだけ立派でも信用できなくなります。

自社ローンの審査で評価されるのは、「過去の清算」ではなく「未来の約束」です。

  • NG例
    「借金なんてありませんよ(嘘)」
  • OK例
    「過去に事業に失敗して自己破産しました。でも今は〇〇の仕事で月収〇〇万円あり、生活を立て直しています。この車があれば仕事の幅が広がり、さらに収入が安定します。毎月〇万円なら確実に支払えます」

このように、「過去の失敗(マイナス)」を正直に話し、「これからの支払い計画(プラス)」を熱意を持って伝えること。これが、担当者の心を動かし、ハンコを押させる最強の交渉術です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

複数の自動車系出版社で編集を経験した後、旧車の編集部に腰を据え、昭和の名車たちに魅せられる日々を送る。幼少期に父と眺めた角ばったセダンや直6エンジンの響きが忘れられず、70〜80年代車専門誌の創刊にも携わる。誌面作りに尽力するも、大手組織のペースに馴染めず退職し独立。現在はフリーライターとして、旧車の魅力や整備ノウハウを雑誌・Webメディアで発信している。プライベートでも車漬けの毎日で、休日はガレージで古い国産車を相手に、サビと格闘したりキャブを煮詰めたりしている時間が何よりの癒しとなっている。

コメント

コメントする

目次