4tトラックを導入する際、初期費用を抑えたい場合に有効なのがリース契約です。ただし、月額費用は一律ではなく、契約内容や車両仕様によって大きく変わるため注意が必要です。本記事では、最新のリース相場と各社の特徴を比較しながら、条件に合った選び方を整理しています。
この記事を読むべき人
- 信販ローン審査に落ちた経験がある人
- 支払い条件の柔軟さを重視したい人
- 契約前に全体像を把握しておきたい人
本記事は、トラックリース契約に関する実務知識を有する専門ライターが監修・執筆しています。

4tトラックのリース相場はどのくらい?

4tトラックを導入したいと考えたとき、まず気になるのは「月々いくらかかるのか」という費用面です。購入より手軽に始められるリースでも、契約内容や用途によって支払額は大きく変わります。ここでは相場の全体像を先に整理し、具体的な比較や選び方につなげていきます。
月額相場の平均は?目的別の費用レンジ
4tトラックのリース料金は、車両の年式や用途によって大きく異なります。相場を把握する際は「何に使うか」「どれくらいの期間か」によって、参考になる金額帯が変わります。以下に目的別の月額費用目安を整理しました。
用途 | 車両タイプ | 月額相場(税抜) | 想定契約期間 |
---|---|---|---|
建設資材の運搬 | 平ボディ(中古) | 55,000〜80,000円 | 36〜60カ月 |
冷凍・冷蔵配送 | 冷蔵冷凍車(高年式) | 90,000〜130,000円 | 36〜72カ月 |
宅配・一般貨物 | ウイング車・アルミバン | 75,000〜110,000円 | 48〜60カ月 |
短期スポット利用 | 平ボディ(短期対応) | 90,000〜140,000円 | 1〜12カ月 |
中古の平ボディは比較的安価で導入しやすく、冷凍車やウイング車は設備が充実している分、やや高額です。また短期契約は月額が高くなりやすいため、長期利用前提で検討する方がコストは抑えやすくなります。
月額費用に含まれる内容と別途発生する費用
リース料金の金額だけを見て比較すると、後から想定外の出費が発生することがあります。とくに商用トラックでは、保険や整備の扱いが会社ごとに異なるため、見積もり時点で「どこまで含まれているか」を確認しておくことが大切です。
「コミコミ型」のプランであれば追加費用を抑えやすく、予算管理もしやすくなります。逆に、月額が安く見えても別途請求が多い会社では、結果的に割高になることもあるため、契約内容は丁寧に確認しましょう。
リースと購入はどちらが得?4tトラック運用コストの違い
4tトラックの導入にあたって、リースと購入のどちらが有利かは状況によって変わります。初期投資を抑えたい人や短期利用を想定している人にとってはリースが有効な選択肢となります。一方で、長期的に使い続ける前提であれば購入の方が割安になるケースもあります。
比較項目 | リース | 購入 |
---|---|---|
初期費用 | 原則ゼロ(頭金不要) | 車両価格の全額または頭金が必要 |
月々の支払い | 定額制で予算計画しやすい | ローンの場合は返済額が変動することもある |
税務上の扱い | 全額損金算入が可能 | 減価償却で数年に分けて経費計上 |
資産計上の必要 | オフバランス処理で計上不要 | 固定資産として計上が必要 |
途中解約・売却 | 途中解約は不可または違約金が発生 | 不要になったら売却し現金化できる |
資金繰りの柔軟さや短期契約のしやすさを重視するならリース、長期的に保有して資産として管理したい場合は購入が適しています。どちらが「得」かは、契約期間と活用目的を明確にした上で判断するのが確実です。
相場が変動する要因とは?価格に影響する5つのポイント
4tトラックのリース料金は一律ではなく、さまざまな要素によって上下します。同じ車両サイズでも、条件によっては月額で2〜3万円の差が出ることもあります。以下の5つが価格変動に大きく影響する主な要因です。
要因 | 価格への影響 | 注意点・傾向 |
---|---|---|
年式・走行距離 | 新しい車両ほど高くなる | 高年式・低走行車は月額10万円超も多い |
車両の仕様 | 特殊装備で上乗せされる | 冷凍機付き・パワーゲートなどは+2〜5万円が目安 |
契約期間 | 長期契約の方が安くなる | 60カ月契約なら月額1万円以上下がることも |
メンテナンスの有無 | 込みプランは高めの傾向 | 車検・整備費込みなら安心だがコストは割増 |
契約エリア・配送先 | 地域によって差が出る | 地方は若干安め、都市部は車両需要が高く価格が上がりやすい |
価格だけを見て契約すると、後になって「想定より条件が悪かった」と感じることもあります。とくに冷凍車やパワーゲート車など装備付き車両を希望する場合は、あらかじめ相場の上限も想定しておくことが大切です。
月額料金・審査の通りやすさで選ぶ!4tトラックのリースおすすめ会社5選
4tトラックをリースする際、最も重視すべきなのが「月額料金の妥当さ」と「審査の柔軟さ」です。信販系ローンが通らなかった方でも契約できる業者もあり、料金・審査・車両ラインナップを総合的に比較することが重要です。ここでは実績ある5社を厳選し、とくにおすすめできる特徴をわかりやすく整理しました。
【トラックリース&ローンドットコム】審査に強く月額も安いバランス型

最もおすすめできるのが「トラックリース&ローンドットコム」です。信販審査に落ちた方でも相談しやすい独自審査を採用しており、費用も全国相場より1〜2割低い事例が多数あります。とくに中古の平ボディや冷蔵冷凍車など、需要の高い車種を中心に月額5〜8万円台でリースできるケースが多く、価格と審査バランスの両立に優れています。
項目 | 内容 |
---|---|
対応車種 | 平ボディ、冷蔵冷凍車、アルミバン、パワーゲート車ほか |
月額相場(4t) | 55,000〜85,000円(税別) |
審査基準 | 信販NGでも独自審査で対応可 |
契約期間 | 12カ月〜60カ月(車種により短期対応も可) |
全国対応 | 可能(納車まで平均1〜3週間) |
「費用を抑えたいが審査も不安」という方にとって、もっとも現実的かつスムーズに導入しやすい選択肢です。とくに他社で断られた方ほど、実際に問い合わせてみる価値があります。
\希望条件に合う車両が出たら“即対応”してくれます。/
※相談だけでもOK/しつこい営業ナシ
【オリックス自動車】大手の安心感と全国対応

業界大手のオリックス自動車は、法人向けの車両リースを全国で展開しており、新車・中古車の選択肢が豊富で、メンテナンスや保険も含めた包括的なプランが特徴です。支払いはリース期間中ずっと定額なので、資金繰りを安定させたい中堅企業やフランチャイズ運営者などにも人気があります。
項目 | 内容 |
---|---|
対応車種 | 新車・中古どちらも可(特装車は応相談) |
月額相場(4t) | 75,000〜120,000円(税別) |
審査基準 | 法人の与信を重視(決算書の提出が基本) |
契約期間 | 36カ月〜84カ月 |
全国対応 | 全都道府県に対応 |
「大手との取引を重視したい」「車両を長期で安定運用したい」という企業には特に向いています。信販NGの方向けというよりも、決算書が提出できる法人や長期運用を前提とした事業者におすすめの選択肢です。
【トラック市リース】審査が柔軟で中古車対応の幅が広い

トラック市リースは、中古トラック専門の全国ネットワークを活かし、新車リースが難しい層でも通りやすい審査と、豊富な在庫からの即時対応を強みとしています。とくに地場の建設業・運送業などからの支持が厚く、低年式・特装車などにも柔軟に対応しています。
項目 | 内容 |
---|---|
対応車種 | 2t〜10tトラック(平・冷蔵・ダンプ・特装など) |
月額相場(4t) | 60,000〜100,000円(税別) |
審査基準 | 柔軟な与信判断で対応(実績の浅い法人も可) |
契約期間 | 36〜60カ月(要相談) |
全国対応 | 可能(加盟店ネットワークにより) |
「信販リースに落ちた」「特殊仕様のトラックが必要」といったニーズにも応えられる柔軟さが魅力です。契約条件の相談にも応じてくれるため、地域密着型の事業者との相性がよい選択肢と言えます。
【トラックランド】即納・保証付きの中古トラック販売に強み

トラックランドはリースには対応していませんが、高年式・低走行の4tトラックを中心に即納可能な在庫を多数保有しており、法人向けに購入サポートを行っています。車両には保証が付き、ローンやリースバックにも対応しているため、資金繰りや導入スピードを重視する企業に好まれています。
項目 | 内容 |
---|---|
対応車種 | 2t〜10tの中古トラック全般(平ボディ・冷凍車など) |
価格相場(4t) | 180万円〜380万円程度 |
支払い方法 | 現金・オートローン・リースバックなどに対応 |
保証制度 | 最長1年の独自保証付き |
全国対応 | 全国納車可・店舗拠点あり |
「リースよりも資産として車両を確保したい」という企業に適したサービスです。初期費用や資金繰りの不安がある場合でも柔軟に相談でき、導入後も安心して使える保証制度が魅力です。
【三菱オートリース】高年式・新車対応が中心で信頼性重視向け

三菱オートリースは、大企業や官公庁にも多数の導入実績を持つリース会社で、高年式または新車を中心に取り扱う品質重視のサービスを提供しています。月額はやや高めですが、走行距離や整備状態に不安を感じたくないというニーズにしっかり応えてくれます。
項目 | 内容 |
---|---|
対応車種 | 新車または登録後3年以内の高年式車 |
月額相場(4t) | 95,000〜140,000円(税別) |
審査基準 | 法人格・業績・与信を総合判断 |
契約期間 | 36〜72カ月(原則長期) |
全国対応 | 全国ネットの整備・サポート体制あり |
「車両に一切の妥協をしたくない」「長く安全に使いたい」という法人には最適な選択肢です。コストより品質・信頼性を重視する企業向けといえるでしょう。
実際にかかった費用は?リース契約事例で見る相場のリアル

公式サイトなどに記載されている「月額◯円〜」という表記だけでは、実際の契約条件や支払い総額がわかりづらいこともあります。ここでは実際にあったリース契約の事例をもとに、費用感の参考になるデータを紹介します。
業種 | 車両タイプ | 契約期間 | 月額費用(税別) | 総支払額(税別) |
---|---|---|---|---|
建設業A社(神奈川県) | 4t平ボディ(中古) | 48カ月 | 68,000円 | 3,264,000円 |
食品卸B社(大阪府) | 4t冷蔵冷凍車(高年式) | 60カ月 | 113,000円 | 6,780,000円 |
運送業C社(宮城県) | 4tウイング車(中古) | 36カ月 | 89,000円 | 3,204,000円 |
産廃業D社(愛知県) | 4tパワーゲート車(新車) | 72カ月 | 128,000円 | 9,216,000円 |
月額が安くても契約期間が長ければ総額は高くなり、逆に短期でも月額が高ければすぐにコストが跳ね上がります。契約前には月額だけでなく「総額」「維持費込みかどうか」まで含めて比較検討することが重要です。
リース契約の流れと審査基準【信販に通らない人でも大丈夫?】
トラックのリース契約は、申し込みから納車まで平均で2〜3週間ほどかかります。信販ローンとは異なり、リース会社ごとの独自審査が行われるため、信用情報に不安があっても通過する可能性があります。
ステップ | 内容 |
---|---|
① 問い合わせ | 電話またはWebフォームから相談 |
② ヒアリング | 使用用途・希望車種・納期などを確認 |
③ 審査書類の提出 | 本人確認書類、収入確認書類など |
④ 仮審査・車両選定 | 在庫確認・条件すり合わせ |
⑤ 契約・納車 | 書面契約後、平均1〜3週間で納車 |
信販ローンでは過去の延滞や債務整理が大きなハードルとなりますが、トラック専門リース会社では「現在の支払能力」を重視する審査が多く、収入が安定していれば過去の履歴に関係なく契約できるケースもあります。
「信販に落ちたからもう無理だ」と決めつける必要はありません。審査に柔軟なリース会社であれば、事業を始めたばかりの方や過去にトラブルがあった方でも前向きに対応してもらえる可能性があります。
法人・個人事業主どちらでも契約できる?条件と注意点
4tトラックのリース契約は、法人・個人事業主のどちらでも利用できます。ただし契約条件や審査で見られるポイントには違いがあるため、それぞれの立場で求められる書類や注意点を把握しておくことが大切です。
区分 | 契約名義 | 審査の基準 | 提出書類 |
---|---|---|---|
法人 | 法人名義+代表者連帯保証 | 決算書の内容・資本金・取引先 | 登記簿謄本/決算報告書/印鑑証明など |
個人事業主 | 個人名義(屋号付きも可) | 確定申告の内容・安定収入の有無 | 本人確認書類/確定申告書/納税証明書など |
法人であっても創業間もない場合は、代表者個人の信用情報が重視される傾向にあります。一方、個人事業主でも安定した収入があれば契約できた事例は多数あります。
法人・個人問わず、収支の安定性と書類の準備状況が審査の鍵となります。リース会社によっては個人事業主向けプランも用意されているため、事前に相談することでスムーズに進むケースも多く見られます。
目的別でおすすめ会社は違う?ニーズ別の選び方ガイド
4tトラックのリースと一口にいっても、「審査が不安」「冷凍車が必要」「短期だけ使いたい」など、求める条件は人によって異なります。ここでは代表的な目的ごとに、相性のよいリース会社を整理しました。
目的・条件 | おすすめ会社 | 理由 |
---|---|---|
信販に落ちた/信用情報が不安 | トラックリース&ローンドットコム | 独自審査で柔軟に対応/審査通過事例が多い |
冷凍・冷蔵車などの特殊車両が必要 | 日本カーソリューションズ | 平・ウイング・冷蔵・特装すべて対応/納期相談も可能 |
長く使うので新車や高年式車が良い | 三菱オートリース | 高品質な車両中心で、長期契約前提 |
導入だけでなく管理業務も任せたい | ナイル | ITツールや保険手続き含むパッケージ提供 |
法人として安心できる大手と契約したい | オリックス自動車 | 全国対応・信頼性・アフター体制すべて揃っている |
自社の状況や希望条件に合った会社を選ぶことで、納車までのスピードや支払い条件も大きく変わってきます。料金だけで比較するのではなく、重視するポイントに合わせて優先順位を明確にすることが成功への近道です。
まとめとよくある質問【Q&A】
【まとめ】4tトラックのリース相場と会社選びで失敗しないポイント
4tトラックのリースは、車両の種類・契約期間・審査条件によって月額費用が大きく変わります。価格だけで判断すると、追加費用や契約内容にズレが生じることもあるため、以下の点を意識して検討することが重要です。
料金と審査条件の両方で納得できる会社を選ぶことが、結果的に費用面でも運用面でも満足度の高いリースにつながります。
よくある質問(FAQ)
読者の方から多く寄せられる疑問について、Q&A形式で簡潔にお答えします。
質問 | 回答 |
---|---|
信販ローンに落ちたあとでも契約できますか? | 可能です。 トラック専門のリース会社では独自審査を行っており、信用情報よりも現在の収入や返済見込みを重視する傾向があります。 |
短期リースは可能ですか? | 会社によりますが、12カ月未満の契約に対応している業者も存在します。平ボディや代車用途で対応しているケースが多いです。 |
ナンバー登録や保険は自分で手続きが必要ですか? | リース会社が代行するのが一般的です。任意保険だけは別途契約が必要な場合があるので確認が必要です。 |
審査に落ちた理由は教えてもらえますか? | 詳細な理由までは開示されないことが多いですが、書類の不足や収支の不明瞭さが主な要因とされています。事前の準備が重要です。 |



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