「軽貨物の業務委託に興味があるけど、稼げる・稼げないという話を両方聞くため転職を迷っている」
「きついという話と誰でもできるという話を聞くけど、何が本当かわからない」
軽貨物の業務委託について調べていても、さまざまな情報があふれていて結局実態がわからない、ということはよくあります。
結論をいうと、委託ドライバーは誰でも簡単に稼げる仕事でも、楽な仕事でもありません。
しかし、正しく取り組めばほとんどの人はある程度稼げるようになります。
また、きついと感じる部分もありますが、工夫次第で軽減することは可能です。
今回は、軽貨物の業務委託の実態や実際の収入、労働時間について解説します。

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目次
軽貨物の業務委託ドライバーとは
軽貨物の業務委託ドライバーとは、運送会社と業務委託契約を結んで働く配達員のことです。
正社員のように雇用される立場ではなく、自ら開業し個人事業主として働きます。
ただし、多くの場合は決まったセンターに所属し、委託ドライバーの中でシフトを組んで勤務することになるため、あまり「個人事業主」という感覚は味わえないかもしれません。
主な仕事内容は個人宅や企業などに荷物を配達することで、社員のフォローや顧客からの電話対応なども行います。

軽貨物の業務委託ドライバーの実態
これから業務委託ドライバーを始める人にとって気になるのが、「稼げるのか稼げないのか」「きついのかきつくないのか」といった委託ドライバーの実態でしょう。
ここでは、軽貨物の業務委託ドライバーの実態について解説します。
報酬は歩合制であることが多い
業務委託の多くは歩合制です。
報酬額は荷物単価×配達個数で求められ、荷物を配れば配るほど高い報酬を得られます。
ただし、運送会社によっては日給制のところもあり、その場合は配達個数にかかわらず1日の報酬額は固定です。
どちらがより稼げるかは、物量やどれだけ配れるかによります。
たとえば1日に200個以上配達できるドライバーであれば、荷物単価が130円でも1日に26,000円稼げます。
日給額の相場は15,000〜20,000円であるため、歩合制のほうが稼げる可能性があるでしょう。
反対に、1日100個程度が限界なら、その半分の13,000円しか稼げません。
このようなケースは、歩合制より日給制のほうが稼ぎやすいでしょう。
ただ、はじめから200個も配れる人はなかなかいません。
また、どれだけ配れるようになるかは、実際にやってみなければわからない部分でもあります。

歩合制の場合の収入例は以下のとおりです。
配達個数 | 荷物単価130円 | 荷物単価150円 | 荷物単価200円 |
100個 | 13,000円 | 15,000円 | 20,000円 |
150個 | 19,500円 | 22,500円 | 30,000円 |
200個 | 26,000円 | 30,000円 | 40,000円 |
荷物単価は130〜200円が相場です。
中には毎日コンスタントに200個以上配達し、毎月100万円近く売り上げている凄腕ドライバーもいます。
委託ドライバーは、大きく稼げる可能性を秘めた職業だといえるでしょう。
長時間労働になる可能性が高い
業務委託ドライバーは長時間労働になりがちです。
朝は7時ごろから荷物を積み始め、18〜20時や19〜21時といった夜間の時間指定まで配達しなくてはなりません。
早く終わったとしても19時半〜20時ごろ、そこからセンターに戻って締めの作業をすると帰りの時間が20時半や21時ごろになってしまうことも珍しくありません。
セールや繁忙期などで物量が多いときは、22時を超えても配達が終わらないこともあります。
また、所属するセンターによっては、社員の労働時間を調節するため夜間の荷物を委託ドライバーに全振りし、定期的に社員を早上がりさせるところもあります。
「委託は長時間労働が当たり前」という空気ができあがってしまっているのが現状です。

体力的・精神的にきついと感じる瞬間がある
業務委託ドライバーは決して楽な仕事ではありません。
体力的にはもちろん、精神的にもきついと感じる瞬間があります。
体力的・精神的にきついと感じる瞬間をそれぞれ紹介します。
体力的にきついと感じる瞬間
多くのドライバーが、以下のようなことに体力的なきつさを感じています。
- 物量が多く、常に走って移動しないと間に合わない
- 休憩時間が取れない
- 重い荷物を運びながらの階段の上り下り
物量が落ち着いているときは無理のないペースで配達でき、休憩時間もきちんと取れます。
むしろ、午前中の荷物を早く配り終えてしまい、午後の2便を待つ間にひと眠りできてしまうこともあります。
しかし、物量が多いと車両への積み込みに時間がかかるため出庫が遅れ、通常より短い時間で多くの荷物を配達しなければならないため、常に走っていないと配りきれません。
場合によっては、休憩時間が全く取れない状態で12時間以上働きっぱなしということもあります。
さらに、重い荷物をアパートの上階まで運ばなければならないなどの力仕事も発生します。
物量が明らかに自分のキャパを超えている場合、努力や根性ではどうにもなりません。
自分ひとりでなんとかしようとせず、配りきれないとわかった時点で周囲を頼る必要があるでしょう。

精神的にきついと感じる瞬間
多くのドライバーが、以下のようなことに精神的なきつさを感じています。
- 何軒も続く不在
- 常に時間に追われる
- 忙しいときにかぎって電話が鳴る
日によっては、5〜6軒不在が続くこともあります。
時間だけが過ぎていき、しかし荷物は減らないとなると焦りやいらだちが募ります。
不在票を切るのにも時間がかかり、気分的には殴り書きしたくても、「不在票の字が読めない」というだけでもクレームになるため丁寧に書かなければなりません。
また、時間指定の荷物もあるため、常に時間を気にしながら配達する必要があります。
物量が多ければ「あと◯時間で◯個配らないと配りきれない」など、荷物の残数も考えながらの配達になるため、気の休まる瞬間がありません。
そして、忙しいときにかぎって畳み掛けるようにして電話がかかってきます。
ときには、まったく違うコースの荷物に関する問い合わせに対応しなければならないこともあります。
ただ、精神的なきつさを感じる原因の多くは不在関連です。
そのため、不在を極力出さないようにすればある程度ストレスは軽減できます。

ほとんどの人がある程度は配れるようになる
宅配の仕事は誰でもできる仕事です。
しかし向き不向きがはっきりしており、誰もが稼げるようになれる仕事ではありません。
なかなか思うようにいかず、配れるようになる前に辞めてしまうケースも多々あります。
しかし諦めずに試行錯誤し続け、正しい配達方法が身につけば、ほとんどの人がある程度は配れるようになります。
一度コツを掴んだら、あとは配達個数を伸ばしていくだけです。
極度の方向音痴で、はじめは1日に30個しか配れず途中で迷子になっていた人が、半年ほどで200個近く配れるようになった例もあります。

委託ドライバーの仕事に興味があるなら、一度挑戦してみることをおすすめします。
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実際に現場で起こっている事例
軽貨物の現場では、実際にどのようなことが起きているのでしょうか。
ここでは、悪い事例と良い事例をそれぞれ紹介します。
悪い事例
まずは悪い事例からです。
荷物は毎日200超、配達が終わらない
1日に200個を超える荷物を配達しなければならないことが当たり前になっており、現場からは悲鳴が上がっています。
とあるドライバーは、朝から自分のキャパを超える荷物を持たされたうえ、昼、夕方とさらに荷物が上乗せされ、結局朝から晩まで荷物を配達し続けても配達が終わらないという事態におちいりました。
まともに休憩も取れず、かろうじて10分程度のトイレ休憩が一度取れただけ、という日もあるとのこと。
このような目に遭っているのは、このドライバーにかぎったことではありません。
明らかに配り切れないとわかっていても、荷物を拒否できず対応するしかないという現状が、多くのドライバーを苦しめています。
参考:「もうギブアップ」 増える荷物、増えぬ日当 アマゾン配達員の現実
多重下請け構造で思うような収入にならない
多重下請け構造が当たり前になっているのも、軽貨物業界が抱える問題のひとつです。
多重下請け構造とは、元請けの会社に委託された業務が2次請け、3次請けと再委託を繰り返していくことをいいます。
それぞれの会社がマージンを取るため再委託を重ねるごとに報酬が減っていき、末端のドライバーは低い報酬で働かざるを得なくなります。
ドライバーの労働環境を改善するには業界全体が変わっていく必要がありますが、問題は根深く、一朝一夕でできるものではありません。
低い報酬で働く羽目にならないためには、多重下請けになっている会社を避けるしかありません。

参考:「多重下請けの底辺」しわ寄せ及ぶ軽トラ運送業者、深夜も電話に追われていた義父の遺志継ぎ起業 マッチング・プラットフォームで挑む「2024年問題」
予定されていた日に報酬が振り込まれない
個人事業主にとってもっともおそろしいのは、報酬の未払いではないでしょうか。
しかし、このドライバーのように入金予定日になっても報酬が振り込まれず、しかも連絡が取れないというトラブルに見舞われるケースは珍しくありません。

事前説明なく1か月もタダ働きさせられる
旦那が佐川の下請けの会社で軽急便の仕事をしています。 先月の10月16日に契約しました。 契約の時に聞いた話と違うので不信に思っています。 ・横乗り期間中はタダ働き→契約時に聞かさ れていなかった。 ・佐川に車両や旦那の情報を登録次第(どんなに遅くても1週間以内には完了すると聞いていた)独り立ち。それからお給料発生→契約日から1ヶ月経過した今現在もタダ働き。決して仕事ができていないからではなく、今まで登録の仕事をしていた人が辞めてしまい新しい人がやっているからという理由。その理由で1ヶ月タダ働き。現在週6勤務で来週からは休みなしで働けと言われています。 ・契約するまでは色々話を聞いてくれていた会社の人も契約が完了したとたん電話で相談しても何故かキレ口調ですぐ切られるので話すらまともに聞いてもらえない。 ・貨物用の軽バスがなかったのでリースを組んで軽バスを持つことに。12万km以上走った車を毎月37800円(2年リースで約90万円)での割りに合わないリース価格。タイミングベルトぎゅるぎゅるいいまくり。契約時にそういう車と分かっていれば契約しなかったのですが契約完了してから車体情報を後日渡されて知りました。車の保険も会社が用意した保険(毎月21370円)に入らされました。 車両リースに関しては、もしこの仕事を途中で辞める場合は残ったリース代金を一括で払わなくてはいけません。強制買い取りです。 辞める2ヶ月前に申告していないと違約金も発生します。 転職をしてお金がなかったので「やった分頑張った分確実に稼げる仕事です」という謳い文句に釣られてこのお仕事を始めた旦那ですが… 稼ぐどころか1ヶ月近くもタダ働きで朝から夜まで働いてます。 ガソリン代(2日に1回はガソリン満タンに入れてます)も支給されないので大赤字続きです。 辞めたくても車代を一括で払う余裕ないので辞めれません。 さすがにこれはおかしいと思い法テラスに相談したら、違法性があると言われました。なので月曜に弁護士さんに相談するつもりです。 こんな状態が続いたせいか、旦那はストレスがスゴく溜まると緊張型頭痛を発症するのですが、昨日の夜から頭が痛いと言い出しました。 軽急便のお仕事をされている方や法律に詳しい方にお聞きしたいです。 これは普通なのでしょうか? 1ヶ月タダ働きは仕方ないのでしょうか? やられっぱなしは悔しいので何か手があるのなら行動に移していきたいのでアドバイスよろしくお願いします。
YAHOO!知恵袋
通常、横乗り期間中でも報酬は発生します。
良心的な運送会社なら、研修期間中はまだあまり個数が配れないため、逆に1日1万円などの最低保証がついています。
契約時に何の説明もなく、結果的に契約日から1か月経過しても無報酬労働というのは悪徳というよりほかありません。

荷物は増えているのに報酬が減る
Amazonと直契約を行い配送をするアマゾンフレックスや提携業者であるAmazonデリバリープロバイダ(デリプロ)では、AIがコースを組みAIが決めた個数を持たされます。
とあるドライバーによると、持たされる荷物は以前より明らかに増えたといいます。
にもかかわらず歩合制だったのが日給制に変わり、荷物を配れば配るほど単価が下がっていくという悪循環におちいっているケースがあとを絶ちません。
さらに無断欠勤をすれば10万円、置き配トラブルの違約金が5万円、誤配をしたら3万円など、高いペナルティが設けられている場合もあり、中には休んだだけで損害賠償を請求されたりなど、ドライバーにとって不利な契約をさせられた例もあります。
個人事業主は、正社員のような後ろ盾がありません。
不利な契約をしないためには、事前に契約内容をしっかり確認し、自分で自分を守るしかないのが現実です。

参考:Amazon配達ドライバー「配達終わらない…」荷物は1日200個超、休憩は10分だけ…Amazon「委託した配送業者の責任」労働環境どう改善?【news23】
良い事例
続いては良い事例です。
軽貨物を始めて2か月で前職の収入を超えた
暗い話が多い軽貨物業界ですが、悪い話ばかりではありません。
委託ドライバーを始めてたった2か月で前職の収入を超え、充実した毎日を送っているドライバーもいます。
体力的・精神的にきついと感じる部分はあるものの、頑張れば頑張っただけ報酬がもらえることがモチベーションになっているようです。
このドライバーは、さらに配達個数を増やして大きく稼ぎたいという希望を持って日々配達に取り組んでいます。
毎月安定して80〜100万円稼げている
物量が多いことに絶望するドライバーがいる一方で、社員や他コースなどから自ら積極的に荷物を獲得し、毎日250〜300個の荷物を配っている強者もいます。
毎月安定して80〜100万円稼いでおり、今後も体力が続くかぎり委託ドライバーを続けていくつもりでいるようです。
軽貨物で開業するメリット
軽貨物の業務委託ドライバーとして開業する場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、軽貨物で開業した際のメリットについて解説します。
初期費用0円で開業できる
場合によっては初期費用0円で開業できます。
運送会社との契約時に登録料などの費用が発生するケースは少ないためです。
持ち込める車両がすでにあるときやリースの場合は初期費用がかからないため、手持ちがなくてもすぐに事業を始められます。
ただし、車両を購入するならその分の資金が必要です。
運転免許があれば特別な資格はいらない
業務委託ドライバーをするのに特別な資格はいりません。
軽貨物車両を運転できればよいため、普通自動車運転免許があれば十分です。
ただし、中には「普通自動車運転免許取得後1年以上経過していること」「AT車限定不可」などの条件が設けられていることもあります。
求人情報や面接時に確認しておきましょう。
学歴、性別に関係なく始められる
学歴や性別に関係なく始められるのもメリットです。
業務委託ドライバーとして開業するのに中卒も大卒も関係ありません。
また、重い荷物があるなど力のない人にとってきつい面もありますが、だからといって女性にはできないわけではありません。
ただし年齢に関しては、あまりに高齢の場合は注意が必要です。
基本的に年齢制限はなくいくつからでも始められ、健康面に問題がないなら年齢を理由に契約を断られることはあまりないものの、運転や体力面で若い人のようにいかないこともあります。
車両を購入して始める場合などはとくに、慎重に検討する必要があるでしょう。
なお、アマゾンフレックスでは20歳以上でないと登録できません。

軽貨物の業務委託ドライバーを始める手順
ここでは、業務委託ドライバーを始める手順について解説します。
運送会社にもよりますが、手順はおおむね以下のとおりです。
- 求人への応募
- 面接
- 軽貨物車両の手配
- 貨物軽自動車運送事業の届出
- 業務委託契約の締結
- 研修
順番に解説します。
1.求人への応募
業務委託の案件は、一般の求人サイトや軽貨物専門の求人サイトなど、さまざまな求人サイトに掲載されています。
条件に合う求人を探して応募しましょう。
求人サイトの情報によく目を通し、疑問に感じたことは応募後に行われる面接で質問するようにしましょう。
ポイントは1社だけでなく複数受けて、それらをよく比較することです。
契約先を早く決めたいという気持ちから、他社と比較せず最初に受けた1社で決めてしまう人もいますが、運送会社の中には会社の利益しか考えないたちの悪い会社もあります。
運送会社選びに失敗しないためには、焦らず慎重に決める必要があります。
2.面接
面接では応募者がこれからどのようなペースで仕事をしたいか、どれだけ稼ぎたいかといった聞き取りや、仕事内容の説明などが行われます。
雇用契約ではないため、履歴書は不要な場合もあります。
事前に必要かどうか確認しておいたほうがよいでしょう。
聞かれたことに対しては正直に答え、稼働日数や希望の報酬などについても遠慮せずはっきり伝えることが重要です。
特に、荷物単価やロイヤリティといった報酬に直結する事柄については、細かく確認することをおすすめします。
ロイヤリティとは、運送会社から仕事をもらう代わりに支払う手数料です。
業務委託であればほとんどのケースで報酬からロイヤリティが引かれます。
中には「ロイヤリティ0」を謳っている運送会社もありますが、この時点でロイヤリティについて一切説明がない場合は警戒したほうがよいかもしれません。

3.軽貨物車両の手配
面接後、軽貨物車両を手配します。
人気が高いのは以下のような車種です。
- スズキ・エブリイ
- ダイハツ・ハイゼットカーゴ
- ニッサン・NV100クリッパー
- マツダ・スクラムバン
自前の車両があるなら持ち込みが可能です。
なければリース契約をするか購入しなければなりません。
運送会社によっては、会社で手配してくれることもあります。
ただし、運送会社でリース契約を結ぶ場合、リース料が妥当かどうかを判断する必要があります。
中には、足元を見られて高すぎるリース料をぼったくられてしまうケースもあるためです。
なお、リース会社で軽貨物車両をリースする場合の相場は以下のとおりです。
- 新車:月額2万〜4万円程度
- 中古車:月額1万5,000円程度
以上の金額を目安にするとよいでしょう。
4.黒ナンバーの取得
軽貨物車両を手配したら、車両を事業用として使用するための手続きをします。
まず貨物軽自動車運送事業の届出を運輸支局に提出し、そのあと軽自動車検査協会で黒ナンバーを発行してもらいます。
なお、黒ナンバーを取得するには以下の要件を満たさなければなりません。
- 営業所・休憩所・睡眠施設がある(自宅でも可)
- 営業所から半径2km以内のところに駐車スペースがある
- 軽貨物車両が1台以上ある
- 運送約款がある
- 損害賠償能力がある
それぞれの手続きに必要な書類について解説します。
運輸支局に提出する書類
貨物軽自動車運送事業の届出とは、軽貨物事業を行うために必要な届出です。
運送会社が手続きしてくれることもありますが、自分で手続きする場合は、以下の必要書類を揃えて運輸支局に出向きましょう。
- 貨物軽自動車運送事業経営届出書(2部)
- 運賃料金設定届出書(2部)
- 運賃料金表(2部)
- 事業用自動車等連絡書
- 車検証または完了検査証などのコピー
届出書関係と運賃料金表は提出用・控え用で2部ずつ必要です。

紛失しないよう注意しましょう。
軽自動車検査協会に提出する書類
運輸支局に届け出たあとは、軽自動車検査協会で黒ナンバーを取得します。
ナンバープレートが黒ナンバーに変われば、用途も自家用から「事業用」に変わり、軽貨物で使用できるようになります。
以下の書類を揃えて提出しましょう。
- 車検証(原本)
- 黒ナンバーに変更する前のナンバープレート(2枚)
- 事業用自動車等連絡書(運輸支局の受領印があるもの)
- 住民票
「事業用自動車等連絡書」は交付から1か月が有効期限です。
うっかり期限切れにならないよう、運輸支局で受け取ったらその足で軽自動車検査協会に向かうことをおすすめします。
5.業務委託契約の締結
黒ナンバーの準備ができたら、運送会社と業務委託契約を結びます。
注意すべき点は、口頭で受けた説明と契約書の内容に相違がないかどうかです。
小難しい言葉がびっしり書かれている契約書は、よく読まずにサインをしてしまいがちです。
しかし、中には面接の際に聞いていたことと実際の契約内容が異なっているケースもあります。
悪徳な運送会社になると、明らかにドライバーに不利な条件で契約させられてしまうこともあります。
そのため契約書はよく読み、疑問点はサインをする前にすべて解決しましょう。
もし回答を聞いてもよくわからない場合は、いったん保留にするのもひとつです。
とにかく曖昧なまま契約することがないようにしましょう。

6.研修
契約を締結したらいよいよ研修です。
未経験者も経験者も、はじめはベテランドライバーに横乗りしてもらいます。
未経験者はベテランドライバーの動きを見て、配達の仕事を一から覚えます。
荷物の積み方やコースの回り方、車両をどのように停めるかなど、ベテランドライバーから学べることはたくさんあるため、この機会にできるだけ吸収しましょう。
研修期間は人によって異なり、経験者であればすぐに独り立ちできるケースが多いですが、未経験者は3日〜1週間、もう少し期間が必要だと判断されればさらに研修期間は延びます。
研修が終われば、次の稼働日からひとりでコースを回ることになります。
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軽貨物の業務委託は稼げる?実際の収入
軽貨物の業務委託は、簡単に誰でも稼げるような仕事ではありません。
しかし、頑張り次第では稼げます。
以下は、とある委託ドライバーがデビューしてからの3か月間と6か月後の報酬額です。
稼働日数 | 報酬額 | |
1か月目 | 20日 | 260,000円 |
2か月目 | 22日 | 320,000円 |
3か月目 | 19日 | 270,000円 |
6か月目 | 19日 | 340,000円 |
このドライバーは未経験からスタートしましたが、初月から安定して稼げています。
車両リース料やロイヤリティが引かれた状態で初月26万円なら、十分稼げているといえるでしょう。
その後順調に配達スキルを上げ、6か月目には稼働日数19日で手取り34万円です。
このドライバーは仕事を兼業しているため稼働日数を絞っていますが、月25日間稼働するなど、もう少し稼働日数を増やせば40万以上稼げます。
なお、このドライバーは特別たくさん配れるというわけではなく、ごく平均的なスキルを持ったドライバーです。
経験を積めば、多くの人がこれと同等かそれ以上稼げるようになる可能性があります。

軽貨物の業務委託で稼ぐための5つのコツ
軽貨物の業務委託で稼ぐためには、どうすればよいのでしょうか。
ここでは、軽貨物の業務委託で稼ぐための5つのコツを紹介します。
配達スキルを上げる
まずは配達スピードを上げ、1日の配達個数を増やすことが重要です。
歩合制の場合、1日の配達個数を増やすことがもっとも手っ取り早く稼げる方法であるためです。
たとえば荷物単価が150円であれば、1時間に配れる個数を1個増やすだけで報酬額が1日あたり1,500円上がります。(1日10時間働いた場合)
稼働日数が月20日なら、それだけで+3万円です。
1時間の配達個数を2個増やせば月+6万円、3個増やせば月+9万円というように、報酬額は上がっていきます。

とにかく諦めずに続ける
何より大切なのは、とにかく続けることです。
辞めてしまったらそこで終わりです。
しかし、「稼げない」と言って辞める人の多くは、稼げるようになる前に辞めています。
たとえ1日に2〜30個しか配れなくても、そこからどう化けるかは誰にもわかりません。
まったく配れなかった人でも、一度コツを掴んだらそこから飛躍的に伸び、安定して1日に200個以上配れるようになるケースは珍しくありません。
始めてすぐに「稼げない」と決めつけてしまうのは早いです。
ただ、コースによっては向き不向きがあるため、もし担当しているコースが配りにくいと感じるなら、運送会社に相談してコースを変更してもらうという手もあります。
コースを変更してもらえるかどうかは状況にもよりますが、希望が通ることもあります。

複数個口の荷物を社員からもらう
これはある程度配れるようになることが前提ですが、複数個口の荷物を社員からもらうのもひとつです。
たとえばヤマト運輸などの大手運送会社に業務委託ドライバーとして所属する場合、割り当てられたコースは委託ドライバーだけでなく社員も回っています。
その社員が困っているときにフォローしたりなどして日頃から信頼関係を築いておくと、複数個口のおいしい荷物があったときに回してもらえることがあります。
たくさんの荷物を苦労して配達するより、少しでも荷物を減らして早く帰りたいというドライバーは少なくありません。
また、委託ドライバーとは違い、社員は集荷なども行わなければならないため、荷物がほしいと言うと喜んで荷物を渡してくれるドライバーが多いです。
ときには10個口などの荷物もあるため、稼ぎたい場合は社員から荷物をもらうとよいでしょう。
そのほか、自分の夜間の荷物が少ないときに、社員の夜間の荷物をすべて引き受けるなど、積極的に荷物を増やせばその分収入につながります。
経費にできるものは経費として計上する
配達をするうえで経費にできるものはたくさんあります。
できるものは経費として計上し、手取りを増やしましょう。
経費計上できるものは以下のとおりです。
- 配達のために購入した備品(カッパ、防寒具、ライト、ボールペンなど)
- ガソリン代
- 車両購入費、車両リース代
- 車両のメンテナンス費
- ロイヤリティ
- 携帯代、通信費
- 任意保険料
基本的に、配達のために購入したものは経費に回せます。
ガソリン代や車両費、任意保険料など、車両関係も経費計上が可能です。
携帯代や通信費は、配達に使用している分に関しては経費として扱えます。

待遇の良い運送会社と業務委託契約を結ぶ
軽貨物の業務委託で稼ぐためには、少しでも待遇のよい運送会社と業務委託契約を結びましょう。
良い運送会社かどうか見極めるポイントは以下のとおりです。
- 荷物単価が安すぎないか
- ロイヤリティが高すぎないか
- リース料は妥当か
- 契約内容に不透明なところがないか
- 社長の人柄はどうか
荷物単価やロイヤリティは、少しでもドライバーに有利なほうがよいですが、荷物単価が高ければよい、ロイヤリティが安ければよい、というものでもありません。
荷物単価の相場は130〜200円、ロイヤリティの相場は10〜15%程度です。
相場から大きく外れていないかどうかをチェックしましょう。
また、運送会社でリースを組む場合は、リース料を取られすぎていないかどうかもチェックすべきポイントです。
そのほか、契約内容が不透明でないか、社長の人柄はどうか、といった点も重要です。
ドライバーを使い捨てのように思っているのが透けて見えるような会社や、社長の人柄に難がありそうな会社は、いくらよい条件を提示されていてもやめておきましょう。

さまざまな点を比較し、慎重に決める必要があるでしょう。
工夫して稼げるドライバーになろう
軽貨物の業務委託の実態や収入、労働時間などについて解説しました。
委託ドライバーの仕事は、誰でも必ず稼げるという保証はありません。
しかし、工夫次第ではほとんどの人がある程度配れるようになり、安定した収入を得られるようになります。
楽な仕事ではないためきつい側面もありますが、ひとりで頑張りすぎず周囲をうまく頼れば、たいていのことは乗り越えていけるものです。
運送会社によっては、週2〜3日程度の勤務や短時間の勤務で募集されていることもあるため、少しでも負担なく委託ドライバーをしたいなら、そういった求人を探すのもよいでしょう。
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