法人名義の自動車保険に入ろうとしたとき、取り扱っている保険会社の少なさに驚くかもしれません。
それに、個人名義の自動車保険に比べて、圧倒的に情報も少ないです。
- どの自動車保険なら法人契約できるの?
- ぴったりの保険はどうやって選べばいいの?
- 法人契約と個人契約の自動車保険の違いは?
ここでは、上記のような疑問を解消します。
大手の代理店型自動車保険を扱う保険会社なら、基本的に法人名義の契約もできます。
数が限られますが、2022年ごろから法人名義で入れるダイレクト型の自動車保険も増えてきています。
基本的な補償ができるのはもちろんのこと、自動車保険ごとに特色があるのも法人契約の自動車保険です。
安さよりも「欲しい補償内容」から選ぶのが、法人契約の自動車保険で後悔しないためのポイントです。
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目次
法人名義と個人名義の自動車保険の違い
自動車保険の法人名義で契約したときに、個人名義の自動車保険と異なるのは、主に以下の3点です。
- 補償対象となる人の範囲が異なる
- 保険料が高い傾向にある
- 法人特有の特約の有無
法人契約は、契約者、記名被保険者、車両の所有者の全てが法人名義の契約です。
補償対象となる人の範囲が異なる
法人契約の自動車契約は、「記名被保険者」が法人名義になります。
記名被保険者とは、車を運転する人のことです。
個人名義なら個人が補償の中心となるため、特約で配偶者や家族などを補償対象にできます。
しかし、法人名義だと従業員に含まれない家族は、一般的に補償対象外となります。
家族を補償対象に含めたいなら、家族特約のある「三井住友海上の自動車保険」や「東京海上日動の一般自動車保険『TAP』」などを選ぶのがおすすめです。
保険料が高い傾向にある
法人向け自動車保険は、保険料の割増引き率が等級に左右される点は同じですが、保険料が高めです。
まず、個人契約の自動車保険と同じように、走行距離が長くリスクが高いです。
割引できる項目が少ないのも、保険料が高くなる一因です。
運転者の限定ができないため、ゴールド免許割引なども適用外です。
年齢条件に、最も保険料が高くなる「全年齢対象」しか選べない保険もあります。
事業用車はインターネット契約できる会社が少ないうえに、法人契約になると更に減ります。
基本的に代理店での加入となり、インターネットで完結できない点も、保険料が高くなる原因です。
法人特有の特約の有無
個人向け自動車保険にはない、法人特有の特約があるのも法人契約の特徴です。
例えば、「臨時代替自動車特約」は、法人契約なら自動的にセットされます。
契約車両が整備、修理、点検などして乗れないとき、代車を契約車両とみなして補償する、法人向けの特約で
す。
保険会社によって取り扱っている法人用特約は異なります。
一方、法人契約では選択できない特約もあります。
法人向けの保険には、ロードサービスが組み込まれていないこともありました。
保険会社により特約は異なり、同じような内容で名称が異なるケースもあるため、加入前に確認しておいてください。
法人名義の自動車保険の選び方
法人名義の自動車保険選びは、下記の6点を意識してください。
- 車両に関する補償を充実させる
- 従業員に関する補償を充実させる
- 借りた車も対象に含める
- 社会的責任を重視する
- 貨物の補償を充実させる
- 家族も補償に含める
では、それぞれ解説していきます。
車両に関する補償を充実させる
法人独特の車両の補償を充実させたいなら、損保ジャパンの一般自動車保険『SGP』一択です。
代車を契約車両とみなす臨時代替自動車特約は全ての法人契約に自動的につくのは、先に述べたとおりです。
法人用の車両関係の特約には、他に以下の2つがあります。
- リースカーの車両費用特約:リースカーの盗難や事故による損害に対して保険金を支払う。
- 休車費用特約:事故で契約した自動車が修理などで使用できない期間の休車損害に対し、定額で保険金を受け取れる。
損保ジャパンの一般自動車保険『SGP』なら、両方の特約が付けられます。
従業員に関する補償を充実させる
従業員の補償を充実させたいときには、「三井住友海上の一般自動車総合保険」と「あいおいニッセイ同和損保の『テレマティクス自動車保険』」がおすすめです。
従業員の死傷に備える特約には、以下の2つがあります。
- 搭乗者傷害事業主費用特約:契約している車に搭乗中に役員や従業員が死亡したり後遺障害が残ったりしたときに、事業主が臨時に負担する費用を補償
- 対人賠償使用人災害特約:契約している車が業務中の従業員を死傷させてしまった場合の補償
普通の対人賠償保険では、従業員が轢かれたときは補償されません。
従業員を対人賠償の補償範囲に入れるのが、対人賠償使用人災害特約です。
「三井住友海上の一般自動車総合保険」と「あいおいニッセイ同和損保の『テレマティクス自動車保険』」なら、2つの特約をつけられます。
引用元:三井住友海上の一般自動車総合保険
引用元:あいおいニッセイ同和損保の『テレマティクス自動車保険』
借りた車も対象に含める
借りた車も補償対象に含めたいなら、「三井住友海上の一般自動車総合保険」や「損保ジャパンの一般自動車保険『SGP』」がおすすめです。
契約している車以外の、借りた車を補償対象に含める特約は2種類あります。
- 他車運転特約:従業員が業務のために取引先から借りた車を運転している最中の事故に補償
- 他車運転(二輪・原付)特約:従業員が業務のために借りた二輪や原付を運転している最中の事故を補償
但し書きがついていなければ自家用車、ついていれば二輪や原付が対象です。
自動セットになる保険、希望すれば付けられる保険、条件付きで付けられる保険があります。
名称 | 他車運転特約 | 他車運転特約(二輪・原付) |
---|---|---|
三井住友海上の一般自動車総合保険 | 自動 | 自動 |
損保ジャパンの一般自動車保険『SGP』 | 自動 | 自動 |
あいおいニッセイ同和損保の『テレマティクス自動車保険』 | 自動 | 契約車が二輪・原付のとき |
AIG損害保険の法人用自動車保険 | 契約車が二輪・原付以外のとき | 契約車が二輪・原付のとき |
東京海上日動の一般自動車保険『TAP』 | ー | 選択可 |
SBI損保の法人向け自動車保険 | ー | ー |
セコム安心ビジネスカー保険『新型自動車総合保険(一般用)』 | ー | 選択可 |
車を借りて運転する可能性があるなら、特約が選べる保険をおすすめします。
反対に、車を借りる予定が無いなら、他車運転特約をつけないことができる保険の方が保険料を抑えられます。
引用元:三井住友海上の一般自動車総合保険
引用元:あいおいニッセイ同和損保の『テレマティクス自動車保険』
引用元:AIG損害保険の法人用自動車保険
引用元:SBI損保の法人向け自動車保険
引用元:セコム安心ビジネスカー保険『新型自動車総合保険(一般用)』
社会的責任を重視する
社会的責任を重視するなら「あいおいニッセイ同和損保の『テレマティクス自動車保険』」、「三井住友海上の一般自動車総合保険」、「損保ジャパンの一般自動車保険『SGP』」などがおすすめです。
社会的な価値観や倫理観にもとづいた、社会に対する責任を果たすための補償には以下の2つがあります。
- 企業・団体見舞費用特約:相手方に支払う見舞金、葬儀参列等の交通費、宿泊費を補償
- 被害者救済費用特約:被保険者に法律上の損害賠償責任がないときに、被害者を救済するための費用を補償
法律により強制される損害賠償責任ではなく、自主的に行う、被害者に配慮した補償です。
企業・団体見舞費用特約が選べるのは、あいおいニッセイ同和損保の『テレマティクス自動車保険』だけです。
被害者救済費用特約は「三井住友海上の一般自動車総合保険」、「損保ジャパンの一般自動車保険『SGP』」、「SBI損保の法人向け自動車保険」に自動的にセットされます。
「AIG損害保険の法人用自動車保険」にも、被害者救済費用特約はつけられます。
引用元:三井住友海上の一般自動車総合保険
引用元:あいおいニッセイ同和損保の『テレマティクス自動車保険』
引用元:AIG損害保険の法人用自動車保険
貨物の補償を充実させる
運送業などで貨物を取り扱うなら、「三井住友海上の一般自動車総合保険」と「あいおいニッセイ同和損保の『テレマティクス自動車保険』」がおすすめです。
貨物に関する特約には、以下の2つがあります。
- 事業用積載動産特約:自動車に積載中の商品、什器、備品などの損害を補償
- 受託貨物賠償責任特約:荷主から引き受けた貨物の損害を補償
「三井住友海上の一般自動車総合保険」と「あいおいニッセイ同和損保の『テレマティクス自動車保険』」は両方の特約が選択できます。
同時に、上記2社なら他人から借りて管理中の建物、設備、什器などの補償する「対物賠償非所有管理財物特約」もつけられます。
引用元:三井住友海上の一般自動車総合保険
引用元:あいおいニッセイ同和損保の『テレマティクス自動車保険』
家族も補償に含める
法人契約で家族も補償できるのは、「三井住友海上の一般自動車総合保険」と「東京海上日動の一般自動車保険『TAP』」です。
一般的に、法人名義の契約の補償範囲は、社長をはじめとした会社に関わる従業員です。
しかし、「法人契約の指定運転者特約」をつけることで、法人の代表権を持つ方の家族も補償対象に含めることができます。
引用元:三井住友海上の一般自動車総合保険
自動車保険の契約台数による3タイプ
自動車保険は、契約台数によって以下の3タイプに分かれます。
名称 | 契約台数 | 代理店型 | ネット型 |
---|---|---|---|
ノンフリート契約 | 1~9台 | あり | あり |
ミニフリート契約 | 2~9台 | 稀にあり | なし |
フリート契約 | 10台以上 | あり | 稀にあり |
ミニフリート契約は、ノンフリート契約の一種です。
代理店型の大手保険会社では、基本的にノンフリート契約とフリート契約の両方を取り扱っています。
しかし、ネット型ではノンフリート契約しか取り扱っていないこともあります。
ノンフリート契約
9台以下の車を保険期間1年以上で契約するときはノンフリート契約になります。
一般的な自動車保険がノンフリート契約であり、保険料割増引率の適用は自動車1台ごとです。
個人名義を法人名義に変更する時に、等級を引き継げます。
法人名義であっても、個人の自動車保険と同じように、ノンフリート契約なら等級があるためです。
フリート契約と比較すると割引率が小さいですが、事故で保険を使っても、他の車の契約に影響がありません。
ミニフリート契約
ノンフリート契約のうち、2台~9台をまとめて契約すると、一部の保険会社では「ミニフリート契約」になります。
1枚の証券で管理できて手間を軽減できるだけでなく、台数に応じた保険料の多数割引が適用されます。
ミニフリートの割引率はだいたい次の通りです。
- 2台⇒3%
- 3~5台⇒4~5%
- 6~9台⇒6~7%
1台ずつに希望の補償内容を設定できるのも特徴です。
フリート契約
10台以上の車を保険期間1年以上で契約するときは、フリート契約になります。
ノンフリート契約よりも保険料が割安なのがメリットです。
10台以上契約するフリート契約は等級がありませんが、最大で70%~80%割引されます。
ノンフリート契約の20等級の最大割引は63%程度なので、十分な割引率です。
引用元:損保ジャパン
フリート契約は、運転者の年齢条件や運転者限定の割引が適用できません。
しかし、契約車両を追加したときに、日割りで加入でき、他の自動車と同じ割引率が適用されるのも特徴です。
10台以上の車を1枚の保険証券で管理できる「全車両一括付保特約」もつけられます。
事故の回数ではなく、受け取った保険金の額により、割増引率が変化するのも特徴です。
契約する台数が減って9台となると、一定の猶予期間後にノンフリート契約に変更となります。
法人名義におすすめの代理店型自動車保険
法人名義の自動車保険なら、以下の5つの代理店型保険がおすすめです。
代理店型とは、代理店まで足を運んで契約するタイプの保険です。
では、順に紹介していきます。
三井住友海上の一般自動車総合保険
三井住友海上の法人名義の自動車保険は、補償の厚さが特徴です。
法人契約に必須の補償に加え、特約として以下が自動的につきます。
- 他車運転特約
- 他車運転(二輪・原付)特約
- 臨時代替自動車特約
- 不正アクセス・車両の欠陥等による事故の被害者救済費用特約
- 心神喪失等による事故の被害者救済費用特約
車に適用できる他車運転特約は、代理店型でしかつけられない特約です。
車の欠陥や不正アクセス、運転者が心神喪失などで法律上の損害賠償責任がなかったときも、被害者救済費用保険金を補償してもらえます。
事故被害者との間でのトラブルを避けられてブランドイメージを損なわないのはもちろん、企業の社会的信用の向上も見込めます。
さらに、オプションとして以下の特約が選べます。
- 対人賠償使用人災害特約
- 搭乗者傷害事業主費用特約
- 対物賠償非所有管理財物特約
- 積載貨物賠償特約
- 積載事業用動産特約
- 法人契約の指定運転者特約
「オプションの特約」が豊富なため、事業にあわせて柔軟な保険選択ができます。
法人の代表権を持つ人(社長)の家族も補償できる「法人契約の指定運転者特約」がつけられるのもポイントです。
法人の代表権を持つ人と家族が臨時に借りた車を運転中の事故や、契約している車に搭乗中以外の自動車事故によるケガが補償されます。
三井住友海上の一般自動車総合保険なら、家族の自動車事故もカバーしてくれるため、家族も補償に入れたいときに特におすすめです。
また、補償が充実していて法律上の損害賠償責任がなかったときも、被害者救済費用保険金を補償してもらえるため、イメージを大切にしたい企業にもおすすめです。
年間約2,131,000件、1日あたり約5,800件の解決実績があり、万一事故を起こしてしまっても安心です。
引用元:三井住友海上の一般自動車総合保険
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損保ジャパンの一般自動車保険『SGP』
損保ジャパンの一般自動車保険『SGP』の法人契約は、オーダーメイドで組み立てられるのが特徴です。
さまざまなビジネスシーンに対応でき、所定の条件を満たしたときに以下の特約が自動的につきます。
- 対物全損時修理差額費⽤特約
- 他⾞運転特約
- 他⾞運転特約(⼆輪・原付)
- 被害者救済費⽤特約
- 無保険⾞傷害特約
- ⾃損事故傷害特約
- 無過失事故の特則
- 継続うっかり特約
- 臨時代替自動車特約
ただ、事業者向けの選べる補償は、以下の4種類しかありません。
- 休車費用特約
- 受託貨物賠償責任特約
- 安全運転教育費⽤特約
- リースカーの⾞両費⽤特約"
この4種類の特約は事業者向けですが、法人だけでなく個人でもつけられます。
対人&対物賠償事故を起こした従業員などの安全運転教育費用を支払う、安全運転教育費用特約が法人契約につけられるのは、損保ジャパンの一般自動車保険『SGP』のみです。
ノンフリート多数割引という、契約台数に応じた割引制度があるのもポイントです。
2台以上の自動車を契約した場合に適用され、割引率は以下の通りです。
契約台数 | 2台 | 3台以上5台以下 | 6台以上 |
---|---|---|---|
割引率 | 3% | 4% | 6% |
また、安全運転を促進するため、運転診断アプリ「SOMPO Drive」を導入し、安全運転スコアが高いと認定された場合には、最大20%の割引が適用されます。
全国に事故対応拠点が286拠点もあるため、万一の事故時にも安心です。
損保ジャパンの一般自動車保険『SGP』は自分で細かい保険内容を考える手間を省き、オーダーメイドでぴったりの保険を紹介して欲しいときにおすすめです。
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あいおいニッセイ同和損保の『テレマティクス自動車保険』
あいおいニッセイ同和損保の法人契約用の自動車保険は、事故を起こさないための「テレマティクス自動車保険」が特徴です。
「テレマティクス」は「テレコミュニケーション(通信)」と「インフォマティクス(情報工学)」を組み合わせた造語です。
車両の運転状況や走行距離などをリアルタイムで収集し、安全な運転を促します。
「タフビズ事業用自動車総合保険」という1~9台向けのノンフリート契約と、ささえるNAVI「Lite」という10台以上のフリート契約があります。
特にフリート契約では、1回の事故が次年度からの保険料を跳ね上げることもあるため、テレマティクス自動車保険は嬉しい保険です。
法人向けの以下のような特約もあります。
- 他車運転特約
- 臨時代替自動車特約
- 企業・団体見舞い費用特約
- 対人賠償使用人災害特約
- 搭乗者傷害事業主費用特約
- 対物賠償非所有管理財物特約
- 事業用積載動産特約
- 運送業者受託貨物賠償特約
法人契約するときに必要となる特約は一通り選べます。
テレマティクス自動車保険であるタフ・つながるクルマの保険は毎月の走行距離と安全運転の度合いに応じて運転分保険料が決まります。
あいおいニッセイ同和損保の『テレマティクス自動車保険』は、運転距離が少ない事業者に特におすすめです。
引用元:あいおいニッセイ同和損保の『テレマティクス自動車保険』
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AIG損害保険の法人用自動車保険
AIG損害保険の法人用自動車保険は、ノンフリート契約の割引率が高い点が特徴です。
ミニフリート割引とも呼ばれる、2台以上の車を1保険証券で契約するときに適用される割引です。
契約台数 | 2台 | 3台以上5台以下 | 6台以上 |
---|---|---|---|
割引率 | 3% | 5% | 7% |
損保ジャパンの「ノンフリート多数割引」よりAIG損害保険のミニフリート割引の方が、3台以上契約するときの割引率が高いです。
また、年齢条件についても、法人契約の自動車契約は、26歳以上限定の場合が多いですが、30歳以上限定の保険も選べます。
以下のようなちょっとした法人向け特約もあります。
- 地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約
- 対歩行者等事故傷害特約
- 経営者サポート費用補償特約
- 臨時代替自動車特約
- 被害者救済費用特約
AIG損害保険の法人契約する自動車保険には、1台~の一般的なノンフリート契約や10台以上のフリート契約もありますが、特に3台~9台の契約が、お得でおすすめです。
引用元:AIG損害保険の法人用自動車保険
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東京海上日動の一般自動車保険『TAP』
東京海上日動の一般自動車保険『TAP』は、家族への補償ができる特約が特徴です。
法人契約には、以下のような一般的な特約が自動的につきます。
- 無過失事故に関する特約
- 他車運転危険補償特約
- 臨時代替自動車補償特約
- 自損事故傷害特約
- 無保険車事故傷害特約
オプションで選べる特約は以下の3種類です。
- 搭乗者傷害特約(一時金払/日数)
- 他車運転危険補償特約(二輪・原付)
- 法人契約の個人被保険者に関する特約
法人契約の個人被保険者に関する特約をつけることで、家族の補償を充実させることができます。
人身傷害保険
入院時選べるアシスト特約
無保険車事故傷害特約
弁護士費用特約(自動車事故型)
法律相談費用補償特約等
東京海上日動の一般自動車保険『TAP』は豊富な特約から自由に保険を選べます。
家族への補償も視野に入れているなら、特におすすめです。
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法人名義でもネット加入できるダイレクト型自動車保険
ここまで、代理店型の法人名義で契約する自動車保険について紹介してきました。
昔は法人契約の自動車保険は代理店型しかありませんでした。
しかし、2022年にSBI損保が自家用8車種の法人向け自動車保険をインターネットで販売。
現在では、少数ながら、法人名義の契約を扱っているダイレクト型の保険があります。
ダイレクト型の保険は、取り扱い内容が限定される保険会社が多いです。
保険会社 | ノンフリート | フリート契約 | ネット申込 |
---|---|---|---|
SBI損保 | ○ | ー | ○ |
ソニー損保 | ○ | ー | × |
チューリッヒ保険会社 | ○(5台まで・自家用5車種) | ー | × |
セコム損保 | ○ | ○ | ○ |
引用元:SBI損保の法人向け自動車保険
引用元:ソニー損保
引用元:チューリッヒ保険会社
引用元:セコム安心ビジネスカー保険『新型自動車総合保険(一般用)』
ソニー損保とチューリッヒ保険会社は、ダイレクト型の保険でありながら、ネットからは申し込めず電話からのみです。
更に、チューリッヒ保険会社は契約台数を5台まで、車種も自家用5車種に限定しています。
法人への対応にも不安が残るため、避けた方が無難でしょう。
以上の理由から、ダイレクト型の法人名義で契約できる自動車保険のおすすめは、以下の2つに絞られます。
では、紹介していきます。
【ネット保険】SBI損保の法人向け自動車保険
SBI損保は、業界初となる法人向け自動車保険のインターネット申込みを導入した保険会社です。
ネットから申し込めるため、インターネット割引が効いて、保険料が14,000円安くなります。
基本的な補償はもちろんのこと、臨時代替自動車補償特約や被害者救済費用等補償特約は自動付帯されます。
1~9台の、ノンフリート契約のみの取り扱いです。
選べる特約は少なめですが、以下の5種類が用意されています。
- 対物差額修理費用補償特約
- 弁護士費用等補償特約
- 車両損害に関するレンタカー費用補償特約
- 車両積載動産補償特約
- 全損時諸費用保険金特約
公式ページから見積もりも出せるため、複数の保険を比べるのにおすすめです。
引用元:SBI損保の法人向け自動車保険
【ネット保険】セコム安心ビジネスカー保険『新型自動車総合保険(一般用)』
セコム安心ビジネスカー保険は、10台~のフリート契約の取り扱いもあり、台数にかかわらず契約できます。
車種によっては年齢条件がつけられませんが、自家用3車種なら26歳以上補償、2輪なら35歳以上補償も選べます。
法人契約でつけられる特約も多く、以下の9つがあります。
- 搭乗者傷害事業主費用特約他車運転特約(二輪・原付)
- 被害者救済費用等補償特約
- 心神喪失等による事故の被害者損害補償特約
- 臨時代替自動車特約
- 車両搬送時諸費用特約
- 無過失事故に関する特約
- お車の入替における自動補償
- 継続契約の取扱いに関する特約
- 運転者範囲変更漏れサポート特約
補償内容にこだわりつつダイレクト型保険に入りたいときにおすすめです。
引用元:セコム安心ビジネスカー保険『新型自動車総合保険(一般用)』