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個人事業主として「貨物軽自動車運送事業」を営むために必要な自動車。

軽トラック、軽バン、総排気量が125ccを超える自動二輪など、軽貨物業に使用できる自動車は複数種類あります。

  • 経費削減できる自動車はどれ?
  • 個人事業主だけど自動車は経費で落とせる?
  • 自動車関連の経費には何がある?

この記事を読めば、経費削減したい個人事業主の、上記のような疑問を解消できます。

結論から言うと、自動車関連の最も大きな経費はガソリン代のため、燃費の良い自動車に乗れば大きな経費削減が見込めます。

管理人
具体的には、バイク便ならVTR250、走行距離が多いなら軽乗用車のアルト、荷物をたくさん積むなら軽バンのN-VANがおすすめです。

そして、個人事業主であっても自動車を経費で落とせます。

自動車の一括購入、ローン購入、リース、3種類の方法のどれでも大丈夫です。

ここでは、自動車に関連する経費の項目から削減方法まで、詳しくまとめました。

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個人事業主におすすめの経費削減できる自動車3選

個人事業主が軽貨物運送業に使用する車両のうち、経費削減できる自動車には以下の3種類があります。

  • 軽二輪(バイク)
  • 軽乗用車
  • 軽バン

それぞれ、最もおすすめの種類を紹介します。

紹介する自動車がなぜ経費削減できるのか、詳しくは後述します。

バイク便ならVTR250

ホンダのVTR250は燃費が良く、振動が少なく疲れにくいうえに故障も少ないため、バイク便におすすめです。

125cc超であれば、バイクも「二輪の軽自動車」として自動車のカテゴリーに含まれます。

管理人
バイクを登録しても軽貨物運送業は営むことができます。街中で見るバイク便にVTR250が多いのは、経費削減できる車種だからです。

荷主から比較的小さな荷物の運送依頼を受けるなら、ホンダのVTR250がおすすめです。

大量の荷物を運ぶには適しませんが、固定報酬型のフードデリバリー案件などにも十分でしょう。

ホンダのVTR250の燃料消費率は40.0km/Lとなっていて、燃費が良いです。

流通台数が多いために中古でも手に入れやすいうえに、部品の入手が容易で維持コストも抑えられます。

スリムで街中でのすり抜けがラクですし、重量は約160キロと軽く、街中でのバイク便にイチ押しの車種です。

走行距離が多いなら軽乗用車のアルト

走行距離が多いなら、軽乗用車No1の燃費の良さを誇る、スズキの軽乗用車のアルトマイルドハイブリッドがおすすめです。

2022年10月から、運送事業の手段として乗用車タイプの軽乗用車の使用が解禁されています。

軽乗用車に黒ナンバーをつけ副業としてライトに配達業務をするときや、燃費にこだわるときには、軽乗用車がおすすめです。

管理人
軽乗用車の自動車税は、長い目で見れば軽バンとあまり変わりません。
軽乗用車は自動車税が軽バンの2倍弱します。しかし、2回目以降の車検有効期間が2年間(貨物車は1年間)のためです。

軽乗用車の中で最も燃費性能の良いスズキのアルトマイルドハイブリッドは、カタログ燃費のWLTCモード走行時の燃費が27.7km/Lと圧倒的です。

WLTCモードとは、より実際の走行に近い燃費を表示できる、燃費を計測する国際的な試験方法です。

カタログ燃費によると、市街地であっても24.0km/Lとなっており、ガソリン代を削減できます。

後述する燃費が17.9km/LのホンダのN-VANと比べると、同じ量のガソリンで1.3倍の距離を走れます。

アイドリングストップシステムやエコクールシステムなどがあるため、自然とガソリンの消費を抑えた走りができるのも特徴です。

アルトマイルドハイブリッド型式HA97Sの型式別料率クラスは、保険始期が2023年1月1日~12月31日だと以下になっています。

補償内容料率クラス
対人賠償責任保険2
対物賠償責任保険2
人身傷害保険2
車両保険2
AEB の装着による保険料の割引対象

引用元:損保料率算出機構

1~3まである型式別料率クラスが全て2なので、基本の保険料は一般的です。

スズキの予防安全技術「スズキ セーフティサポート」が全グレードに標準装備していて、安全に乗れます。

自動的にブレーキがかかるAEB(衝突被害軽減ブレーキ)の装着割引など、安全性の高い車特有の保険料の割引が効きます。

基本の保険料は一般的であり、安全性能などの割引が効くため、保険料は安めです。

荷室は軽乗用車にしては大きく、開口部も広めなため荷物が積みやすいです。

荷室長サイズ
荷室開口幅975mm
荷室開口高710mm
荷室床面幅905mm
荷室床面長1,225mm

引用元:スズキ

リヤシートを格納して荷室をフラットにしたときの荷室床面積は1平米強あり、最大積載量は200kgです。

大きい荷物をあまり取り扱わないなら、コンパクトで使い勝手の良いサイズ感のアルトで十分でしょう。

ハイブリッドSの2WD新車価格は1,097,800円とお手頃で、中古もあります。

旧型は新型ほど燃費が良くないため、中古を選ぶ際にはその車両の燃費をチェックするのを忘れないでください。

荷物をたくさん積むなら軽バンのN-VAN

軽バンは9車種存在し、そのうち5車種は他社で製造した車種を自社ブランドから販売する「OEM」車です。

実質的には4車種のオリジナル軽バンの中で、最も燃費がいいのが、ホンダのN-VANです。

カタログ燃費のWLTCモード走行時は燃費が19.2km/Lです。

軽乗用車のアルトには劣りますが、市街地であっても17.9km/Lという燃費の良さです。

アイドリングストップシステムやECONモードに入れるECONスイッチがあり、自然とエコドライブできます。

N-VANは商用車という区分のため、損保料率算出機構のページから型式別料率クラスを見られません。

N-VANと基本スペックが似ているN-BOXの保険始期が2023年1月1日~12月31日の型式別料率クラスを参考にします。

補償内容料率クラス
対人賠償責任保険1
対物賠償責任保険1
人身傷害保険1
車両保険2
AEB の装着による保険料の割引対象外

引用元:損保料率算出機構

車両保険の型式別料率クラスは一般的な2ですが、その他の型式別料率クラスは最も割引される1です。

商用車であるN-VANと自家用車のN-BOXは同じ保険料ではありませんが、似通っているN-VANも保険料が安い部類の車と考えられます。

N-VANは荷室の床がとことん低くなっていて荷室高が高く、すみずみまで使える四角い荷室が特徴です。

荷室長サイズ
荷室開口幅1,230mm
荷室開口高1,300mm
荷室床面幅1,390mm
荷室床面長1,585mm

引用元:ホンダ

駆動力と耐久性を実現したN-VANは、軽貨物車の最大積載量が350kgもあります。

最大積載量が200kgで荷室床面積が1平米強のスズキのアルトと比べると、大量の荷物が詰めます。

管理人
N-VANの荷室床面積は2平米強なので、荷室の面積だけでもアルトのおよそ2倍あります。N-VANは高さもあるため、余裕で2倍以上の荷物が詰めるでしょう。

助手席側のセンターピラーをなくしたことで側面開口部が広なっており、助手席側からも大きな荷物の積み下ろしが楽にできるのも特徴です。

仕事に徹したシンプルなプロ仕様のGが最も手軽で新車価格は1,276,000円です。

人気があって中古車も十分に出回っているので、検討してみてください。

今回おすすめした自動車であっても、購入方法を誤ると経費として落とせなくなるため注意が必要です。

自動車の購入方法と経費について説明します。

個人事業主が自動車を経費で落とす3つの方法

車両費は車両の入手方法によって、経費にできるものが異なります。

車両の入手方法経費にできる対象ポイント
一括購入車両購入費(減価償却)車は固定資産となり課税対象
ローン購入車両購入費(減価償却)
ローンの支払利息
車は固定資産となり課税対象
ローンの元金は不可
リースリース代固定資産税はリース会社負担

自動車を全額経費で落とせるのは、一括購入、ローン購入、リース、3つの場合です。

車を一括購入したときとローン購入したときは、車両の購入費用を複数年に分けて経費計上します。

リースでレンタルすれば、リース代は全額経費に計上できます。

ローンで購入すると、支払い利息も経費として計上できます。

管理人
ローン購入のときはちょっと分かりにくいですね。
車両購入にかかった費用自体は数年かけて、経費として計上できます。
ローンの返済をするときは、元金分は経費で落とせません。
ずっと経費に計上できるのは、利息分だけです。

車が固定資産となって固定資産税を課税され、ローンの支払利息も経費となるローン購入は、経費が削りにくい方法といえます。

続いては、なぜ先ほど説明した3車種が経費削減できる自動車なのか、根拠を説明します。

個人事業主の自動車に関わる3大経費と削減する方法

ガソリン代、車両費、保険料が、個人事業主の自動車に関わる3大経費です。

先ほど紹介した経費削減できる自動車3選は、この3大経費を削減できる自動車を選んでいます。

個人事業主の自動車に関わる、ひと月の経費の一例です。

項目ひと月の費用割合
ガソリン代30,000円33%
車両費25,000円28%
保険料15,000円17%
駐車場代10,000円11%
メンテナンス費10,000円11%
合計90,000円100%

一覧表は経費の多い順に並べてあります。

ガソリン代の削減方法

経費のおよそ3割を占めるガソリン代を削減する方法は、「燃費の良い車を選ぶ」ことです。

管理人
少しでも安いガソリンを入れたり、燃費を下げないためのメンテナンスをしたりするのも大切ですが、乗りながら行う対策はどの車でもできることです。

自動車を購入する際には、燃費(燃料消費率)に注目します。

ガソリン1Lでクルマが何km走行できるのかを数値で表したのが燃費です。

単位は「km/L」を用い、数字が大きいほど燃費のよい車です。

燃費の良い車に乗ればガソリン代が節約できます。

更に、燃費が一定の基準を満たせばエコカー減税が適用され、経費の一部である税金の削減にも繋がります。

車両費の削減方法

資金が潤沢なら中古車の一括購入、一括購入を迷うならリースが車両費の経費削減にはおすすめです。

一般的に、個人事業主は定額法と呼ばれる、資産は時間が経つにつれて価値が減っていくという考え方に基づいた減価償却のルールを用います。

新車の軽自動車の減価償却の耐用年数は4年ですが、運送業で使用する積載量2トン以下の貨物自動車は3年です。

引用元:国税庁

管理人
中古車で耐用年数が2年以下になる場合は、減価償却期間は2年です。ですから、運送業で使用する軽貨物車の減価償却期間は2~3年になります。

耐用年数の一部がすでに経過している中古車を購入すれば、減価償却期間は早く終わります。

もちろん、経費として計上する車両の購入費用自体も、中古車を購入すれば減ります。

新車を100万円で買って3年間で減価償却した場合。

  • 1年目の経費:33.4万円
  • 2年目の経費:33.4万円
  • 3年目の経費:33万3999円(残存簿価1円)
  • 4年目以降の経費:0円

中古車を50万円で買って2年間で減価償却した場合。

  • 1年目の経費:25万円
  • 2年目の経費:24万9999円(残存簿価1円)
  • 3年目以降の経費:0円

2007年以降、使用している間は残存簿価として1円を残すのが一般的です。

軽自動車の中古車は安価でありながら、十分に配送車として使えるレベルの車両が多く売られています。

新車と比べると燃費に差がありますが、車の種別による差も大きいですし、少ない資金で購入できる点も大きいです。

中古車を一括購入すれば、節税効果を発揮しつつ、短い年数で経費としての減価償却を終えられます。

車の一括購入に迷うなら、ローン購入ではなくカーリースがおすすめです。

リース会社が固定資産税は支払ってくれますし、減価償却の計算などの面倒な手間もかかりません。

何より、カーリースの利用料は全額経費で落とせます。

契約内容によっては自動車重量税、自賠責保険料、車検整備費用、定期点検・法定点検、故障時の修理対応費用まで込みの、便利なリースも存在します。

管理人
例えば、ピックゴーと提携しているリースサービス「CARRO JAPAN」なら、4年契約で月額料金は18,700円~です。
「CARRO JAPAN」は車種を指定できないのが難点ですが、初期費用も抑えられます。

引用元:ピックゴー

車を購入すると固定資産となるため課税対象ですが、リース車両は税金がかからないのもポイントです。

リースについては別記事に詳しくまとめました。

審査なしの黒ナンバーリースは?軽貨物車リース会社を紹介

保険料の削減方法

保険料が安い車両を選び、保険内容を見直し、保険会社を比較するのが保険料の経費削減には効果的です。

車の種類、補償内容、そして保険の種類によって保険料は決まるからです。

軽自動車は2020年から型式別料率クラスが導入され、リスクに応じた3クラスが存在します。

管理人
業務用ナンバーには、型式別料率クラス自体は導入されていません。ですが、保険料が高い車種か判断する参考にはなります。

型式別料率クラスとは、車の型式ごとに定められた事故実績に基づいた保険料の割増引率です。

最もリスクが低いクラス1とリスクが高いクラス3との保険料の格差は1.2倍です。

引用元:損保料率算出機構

どの車両の保険料が安いのかは、損保料率算出機構のページで実際に型式別料率クラスを見比べてみてください。

業務用である黒ナンバーの保険内容の見直しと保険会社の比較については、別記事に詳しくまとめました。

■関連記事:黒ナンバーの保険見直しによる経費削減方法

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軽トラは経費削減しにくい

軽貨物運送業には軽トラも使えますが、経費を削減したいなら軽トラはおすすめできません。

軽トラの中で最も燃費がいいスズキのキャリィ5MTであっても、WLTCモード走行時18.2km/L程度の燃費しかないからです。

軽乗用車のアルトはWLTCモード走行時27.7km/Lなので、同じ量のガソリンで65%くらいの距離しか走れません。

死角が多いうえに、荷台の床からの高さが高いため、見た目より荷物が積めない点もデメリットです。

雨風から荷物を守るため、軽トラックの荷台をパネルで覆った箱車や防水の布で覆った幌車を使います。

こまめな荷物の積み降ろしがしにくい自動車といえます。

それでも軽トラックを軽貨物運送業に使いたい!という方は、購入ではなくリースから試してみるのがおすすめです。

軽トラのリースについては別記事に詳しくまとめました。

個人事業主は軽トラをリースするべき5つのメリットを紹介