積載物や作業規模に応じたカスタマイズができて人気のある2tトラックですが、任意保険に関する情報は少なく
- 2tトラックの任意保険の相場はいくら?
- 皆はどんな内容の保険にしてるの?
- ネット見積もりはとれないの?
こういった疑問があるかもしれません。
結論から言うと、2tトラックの任意保険料の相場は年額6.6万~7.3万ほどです。
保険の内容は他人や他人の所有物に対する損害を補償する、対人賠償と対物賠償がメインです。
この記事を読めば2tトラックの任意保険料の相場だけでなく、自分の2tトラックの保険料を具体的に試算する方法も分かります。
個人でもそもまま申し込めますのでご安心してください。
2tトラックの任意保険相場は2種類ある
2tトラックが任意保険に入る場合、用途によって以下の2種類に分かれます。
- 自家用小型貨物車
- 営業用小型貨物車(事業用)
自家用小型貨物車に分類されるのは、車の利用によって直接的な利益が発生しない、白地のナンバープレートの2tトラックです。
具体的には、工務店が工具を運ぶ時のような、自分の貨物を輸送する自家用トラックが挙げられます。
一方、営業用小型貨物車に分類されるのは、「事業用」とも言われる運送会社のトラックなど、緑地のナンバープレートの2tトラックです。
実際の2tトラックの用途と保険会社へ申請した用途が異なっていると、事故にあった時に保険金が支払われない可能性が高いです。
トラックの用途を変更したら、忘れずに保険会社へ申請しなおしましょう。
では、用途ごとに2tトラックの相場について説明していきます。
自家用の2tトラック
損害保険料率算出機構が公表しているデータから平均を出すと、自家用小型貨物車の任意保険料は1台あたり年額6万6千円くらいです。
総保険料 | 総契約台数 | 1台あたりの保険料 |
---|---|---|
163,011,656千円 | 2,452,367台 | 66千円/台 |
従って、自家用小型貨物車に分類される自家用の2tトラックの任意保険料は年額6万6千円くらいが相場といえます。
参考までに、他の大きさの貨物車の保険料相場と比べてみます。
軽貨物車は年額4万3千円くらい、4tトラックは年額8万3千円くらいです。
2tトラックは車体の大きさも保険料も、ちょうど軽貨物と4tトラックの真ん中くらいですね。
営業用(事業用)の2tトラック
同様に損害保険料率算出機構のデータから平均を出すと、営業用小型貨物車の任意保険料は1台あたり年額7万3千円くらいです。
総保険料 | 総契約台数 | 1台あたりの保険料 |
---|---|---|
4,240,178千円 | 58,419台 | 73千円/台 |
つまり、営業用小型貨物車に分類される事業用の2tトラックの任意保険料は年額7万3千円くらいが相場といえます。
自家用の2tトラックの年額6万6千円に比べると、7千円くらい高いです。
ちなみに、事業用普通貨物車に分類される4tトラックは年額14万円が相場です。
保険料は4tトラックの約半額なのでかなり安いといえます。
個人でもそもまま申し込めますのでご安心してください。
2tトラックの一般的な補償内容
2tトラックは近距離の運送業だけでなく、農業・林業・水産業の小運搬から建設業の資機材運搬まで様々な用途に使われます。
用途ごとに必要となる保険内容は異なりますが、任意保険の主な補償内容は以下の5つです。
- 対人賠償:他人を死傷させた時に治療費や慰謝料などが支払われる
- 対物賠償:他人の物を壊した時に修理費用などが支払われる
- 搭乗者傷害:車に乗っていて事故にあった時に定められた金額が支払われる
- 人身傷害:車に乗っていて事故にあった時に治療費などが支払われる
- 車両補償:対象車の修理費などが支払われる
2tトラックの一般的な補償内容を普及率から見てみます。
車種 | 対人賠償 | 対物賠償 | 搭乗者傷害 | 人身傷害 | 車両 |
---|---|---|---|---|---|
自家用小型貨物車 | 80.2% | 80.2% | 26.6% | 71.4% | 39.9% |
営業用小型貨物車 | 69.3% | 70.3% | 14.0% | 41.5% | 20.6% |
人身傷害の上乗せ的な補償である搭乗者傷害、車両の価値に応じて保険料が高くなる車両保険はつけていない2tトラックが多めです。
逆に、対人賠償と対物賠償はほとんどがつけています。
2tトラックの一般的な補償内容は、他人を死傷させたり他人の物を壊したときに保険金が支払われる「対人賠償と対物賠償がメイン」といえます。
2tトラックに任意保険は必須
実際にあった交通事故の高額損害額の例Top3は約5億2,800万円、約3億9,700万円、約3億8,200万円です。
引用元:損保ジャパン
強制加入の自賠責保険は以下のように最高額が決まっているため、自賠責保険だけではリスクへの備えが不十分です。
- 被害者の治療費など:最高120万円
- 後遺症による介護費など:最高4,000万円
- 被害者死亡による慰謝料など:最高3,000万円
大きな事故であれば、自賠責保険だけでは到底足りないです。
リスクへの備えとして代表的なのは任意保険ですが、事故が起こったときのためにお金を貯めておく「自家保険」もあります。
任意保険に入っていないトラックがいるのは、資金が潤沢な大企業が「自家保険」を選ぶためです。
車種 | 対人賠償 | 対物賠償 |
---|---|---|
自家用小型貨物車 | 80.2% | 80.2% |
営業用小型貨物車 | 69.3% | 70.3% |
ただ、「自家保険」として個人事業主はもちろんのこと、中小企業であっても数億円の金額を貯めておくのは現実的ではないでしょう。
2tトラックは小型な部類ですが、車体が大きく馬力も車両総重量もあります。
任意保険なしに大きな事故を起こすと、中小企業は廃業、個人なら家や車などが差し押さえされる可能性もあります。
2tドライバーの任意保険への加入は強制ではありませんが、リスクへの備えからは必須といえます。
2tトラックの任意保険料はネット試算できる
2tトラックの相場を紹介しましたが、相場はあくまで目安です。
2tトラックは積載荷重が2.0t~3.0t未満、車両総重量が5t未満という決まりがありますが、バリエーションが豊富で車両ごとの差も大きいです。
- 長さ:ショートとロング
- 地面から荷台までの高さ:高床タイプと低床タイプ
- シャシーとの組み合わせ:平ボディ・バン・クレーン・ダンプなど
シャシーとは運転席やタイヤ周りを指し、上物とは別メーカーで作られていて様々な組み合わせがあります。
差が大きいため、実際に自分の2tトラックの保険料を試算するのがおすすめです。
見積もりに必要な書類は「車検証」(他の保険に加入しているなら保険証券)だけです。
平日の営業時間内であれば最短で即日加入もできるため、見積もりをとって今入っている保険と比べるのがおすすめです。
個人でもそもまま申し込めますのでご安心してください。
2tトラックの任意保険のよくある質問
黒ナンバーで入れる保険は?
下記7社です。
詳しくは下記記事でも解説しています。
▶関連記事:黒ナンバーの任意保険を安くする方法3選
▶関連記事:格安の黒ナンバー任意保険個人向けおすすめランキング6社【軽貨物】
黒ナンバーの任意保険を安くする方法は?
黒ナンバーの任意保険を安くするには、下記3つの方法があります。
- 保険等級を引き継ぐ
- 事故を起こさない
- 支払いを年払いにする
詳しくは下記記事で解説しています。
▶関連記事:黒ナンバーの任意保険を安くする方法3選
任意保険の等級を黒ナンバーに引き継ぐ裏技がありますか?
黄色ナンバーの軽自動車で納車している場合のみ引き継げます。黒ナンバーで納車した場合は等級を引き継ぎできません。
詳しは「【図解】黒ナンバーの任意保険の等級を引き継ぐ裏ワザ」で解説しています。
黒ナンバーの任意保険は即日加入できる?
即日加入できない会社が多いです。
理由は、不正な保険金請求を防ぐためです。
即日で加入できてしまうと、事故を起こした当日に加入して、保険金を請求できてしまいます。
▶関連記事:黒ナンバーの任意保険に即日加入!ネット申し込みできる会社
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